プロジェクト概要

近年、就業生活における女性の活躍に大きな期待が寄せられています。 個々の就業(継続)への意識も高まりつつあり、より豊かな生活環境を求めて、出産後、子どもを保育所に預けて社会復帰を希望する女性が増えています。 また、女性を雇用する企業からの要望も強く、保育所の収容能力を高めて待機児童をなくすことが現代日本社会における急務となっています。 これを受けた国の施策として、待機児童解消をめざし受け皿を確保するための施設整備推進・人材確保など緊急対応策が打ち出されています。 明石市においても待機児童緊急対策室が設けられ、待機児童解消に向けた取り組みが始まっています。

しかし、保育所の増設などハード面の取り組みが進む一方で、それだけで待機児童を解消できるとは言いがたく、 特に潜在保育士(有資格者ではあるが保育の職についていない保育士)の活用にも関わった本法人のこれまでの取組から、 以下のようなソフト面における課題が存在しているといえます。

① 深刻な保育士不足

現状
  • 保育士養成校卒業後、資格を所持しても保育以外の職種につく人が多い
  • 結婚等で離職した後、復帰する元保育士が少ない
  • 主婦である潜在保育士の職場復帰には、家庭との関係から勤務時間帯や休日確保で条件が厳しい場合がある
そこから生じている問題
  • ハード面で受け入れ枠の確保ができても、保育士不足から実際に子どもを受け入れることが出来ない

② 保育や教育の質の確保の難しさ

現状
  • 離職者が多く経験者が不足する職場環境で、人材の育成が困難
  • 緊急雇用で採用された有資格者でも、経験がなく就業に不安を抱く人が多い
  • 保育の環境整備に不慣れな新規参入者では、職場、職種の管理を含む適正な運営が困難
そこから生じている問題
  • 人的資源に大いに依存する保育や教育において必要とされる質を確保することができず、就学前の子どもたちの将来に不安が残る

これらの事を踏まえ

  • 潜在保育士の不安を解消し、職場への復帰を図るとともに、現場にある保育士についても離職後でも復帰の道筋を示して、十分な就業者を確保する
  • 働く立場から保育の職場環境を理解し、その改善に取り組むことで保育士の離職者数を減らすと同時に、出産等による離職期間を短くする
  • 保育士の研修システムを整えることで、質の高い、充実した保育・教育サービスの提供につなげるとともに、新規の就業希望者を増やす

など環境整備や現場復帰までの研修や保育環境での実習を行う事により、 潜在保育士も保育所を取巻く現状に対する理解や離職により生じた子どもへの関わり方や復帰への不安が軽減され、 保育現場への就労を支援することにより、保育事業推進の一助と考えます。